呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

信仰問答

先日、教会の修養会で、「十戒」を学びました。 その報告を書きましたが、1.5倍の長さになり、 大幅に削られること間違いなしです。 苦労して書いたので、自分では削ることができず、 あとは担当長老に丸投げします。学んだのは「ハイデルベルク信仰問答」で…

笑って…

よく困ることがあります。 それは話に嘘が入るときで、私の場合、句会に起こります。 俳句は正直に見たままが大切ですが、脚色することはよくあることです。 たとえば、有名な「柿食えば…」では、法隆寺ではなく東大寺だったとか、 そのようなことは許される…

タラントンのたとえ

日曜日は主の日。 今日は「秋の伝道礼拝」でした。 ちょうど、このタラントンのたとえの箇所が読まれました。タラントンとは、タレントの語源で、才能や使命を意味します。 主人は、僕一人一人を呼び、おのおの 5タラントン、2タラントン、1タラントンを…

鉦叩の音

本日、教会で結婚式がありました。 たくさんの方々が見えて、二人を祝福しました。 礼拝の説教、誓約があり、指輪を交換し、 無事、結婚が成立しました。 おめでとうございます。薄紅葉の庭には、蜘蛛が巣を日に輝かせ、 石蕗の葉が十字架の石碑を囲み、 虫…

旅かばん

クローゼットの奥から、旅行鞄が出てきました。 こんなところに片づけてあったなんて、と思いつつ引き出してみると、 革の表面のあちらこちらに、カビがコロニーを形成しており、 哀れな黒鞄は、グレーの印象となっていました。 慌ててクリームを出し、磨き…

古九谷の深むらさきも雁の頃......細見..綾子古九谷独特の色使いが目に浮かびます。 美術館に展示されている大皿は、繊細なタッチとは対極にある作品です。 古九谷と雁は、とてもよく似合います。 また、古九谷の色は、秋を思わせます。九谷焼で有名なのは、…

菊刈りて胸にしばらく香の残る .... 太平 栄子刈り取った菊の香りが胸に残ったというのです。 「胸に残る」とは、なんて女性らしい感性でしょうか。 しばらく、菊の残り香にひたっているというのでしょう。 それを、香が胸に残っていると言い表して、 菊の香…

赤とんぼ

ベランダから、桜がそろそろ色づき始めていることに気づきます。 街中をうねる用水の流れに、さわやかな風が生まれ、 桜の枝を揺らしていました。 赤蜻蛉がやってきます。 枝先に止まって、ふいに尾を立て風を受けている様子です。 目が慣れてくると赤とんぼ…

若布の茶

灯火親し能登の果てなる若布の茶.....沢木欣一若布の茶をいただきました。 まだ、飲んでいません。 教会の修養会がありますので、そのときにいただこうかな…ハイデルベルク信仰問答を学びます。 では、行ってきます。 祝福を…

教会の会議

日曜日は主の日。教会の会議は、主の御旨がどこにあるのか尋ねるものです。 祈りつつ、話し合いを続けていきます。 何が神の御旨か、キリスト者の生き方の根本であり、 難しい問でもあります。私の好きな神父様が、このようなことを話していらっしゃいました…

朝顔の種

我が家の朝顔は、まだお花を見せてくれます。 一方で、種がすくすく育っていて、 まだ緑色の種が、褐色になっていくのが楽しみです。緑のカーテンを目指して植えた朝顔でしたが、 十分にその役目をはたしてくれました。 来年は、もっと環境を整えて、伸びて…

虫時雨

聖歌隊の練習があるので、毎金曜日の夜、教会へ出かけます。 今夜も出かけましたが、早く着いてしまい、まだ誰もきていませんでした。 一人で暗がりの小礼拝堂へ入り、電灯をつけました。 そこからガラス越しで礼拝堂を眺めると、 小礼拝堂からの灯に照らさ…

漆器

内赤き古椀に盛り新小豆 草田男これは漆器でしょう。 内側は赤く塗られていて、お祝いの席にも用いるお椀ですね。 蒔絵が施されているかもしれません。 古椀とありますから、高価な品で、大切に伝わっているものなのでしょう。伝承の器、お祝いの器に、新大…

澄む

空気が澄むと、色あるものが皆美しく見えます。 お花も、山も、河も、鳥もそうですね。 目には見えない空気も、その存在を確かにするようです。このように間接的な捉え方をすると、視野が広がったように感じます。 物事を突き詰めていくと、必ずどこかで壁に…

銀の光

荷物を整理していて、懐かしい器が出てきました。 子供のころ、これでアイスクリームをいただきました。 家族分の数がそろっています。 弥生時代の高坏の小型版の形で、素材は銀です。 もう濁ってしまっていますが、磨くと輝くかもしれません。 若かった両親…

休日

今日の礼拝の説教は、 「わが人生残りの日々を数えて」でした。 考えさせられます。 人生の時を重ねていらした方もあれば、 まだ、残りの日々の方が長い若者もあります。 自死の現実も踏まえながら、人に言えない苦しみの中でこそ 主イエスは出会ってくださ…

良夜

先日の名月を俳句にしてみます。 東の空から昇る月は、残照の空に透けて見え、 しかも、絶大な存在感で登場します。 夜が更けて、ライトのように天空に浮かぶ月は、 ふだんは見られない闇の中の稲穂の一本一本を 目に映るようにしてくれます。名月、満月、望…

連休です

明日から連休ですね。 お出かけの予定を、あちらこちらで聞くことができます。 いい旅になりますように… お土産話を伺うのも、とても楽しみです。「雉」誌の投句も終え、精神的にもゆとりができたので、家の中を片づけてみました。 で、今、前よりもひどい状…

ショウリョウバッタ

ショウリョウバッタの顔を見ていて、つくづく不思議。 目は小さく、左右い開いていて、顔は細長い。 触角は意外にたくましく、短く立って、 口は顔の下方に、時々、もごもごする。幼い頃、誰が言ったのか、ショウリョウバッタを 「ショウユバッタ」と教えら…

秋の伝道礼拝

金沢教会、秋の伝道礼拝のお知らせです。2014年9月28日(日) 午前10時〜「いのちの値打ちは どこで決まるか」 金沢教会 井ノ川 勝 牧師 (マタイによる福音書25章14〜30節) 私たちのいのちの重さは、私たちが考える以上に、重いのです。 ひとりひと…

虫の夜

ポストには、お世話になっています。 朝な夕な、慌てる時も、そうでないときも、 赤いポストへつっかけていきます。 虫の夜、ポストの上、高いところに街灯がつき、 まるでポストまで招いているようです。 すでに夜更けとなっていて、車もなく、闇に包まれた…

名月

美しい月。 今宵は名月。雲がなくてよかったです。 自分の影が濃く、あたりの稲田は、月明かりによく見えます。 ライトのように、空高くから地上を照らす「名月」に、何を思うのでしょうか。 思い出、あるいは、今の誰かを思ったり、未来を思ったり。あなた…

明日は名月…

日曜日は主の日。 今日も、主が私たちにメッセージをくださいました。 また、聖餐の恵みに与りました。 つまり、パンとぶどうジュースをいただきました。 最後の晩餐です。主は、私たちの罪を背負って、十字架刑でなくなりました。 分かったようで、分からな…

秋澄む

先日、姉の記念日に、 ホテル・ランチに行ってきました。 頂いたチケットがありましたので、せっかくだから出かけました。 確かに昼食には贅沢な内容で、 このような機会でもなければ、絶対、行かないこと間違いなしです。ホテルですから、宿泊の団体のお客…

新しい歌

いよいよ本格的に、聖歌隊の練習が始まりました。 今年の歌は難しいのですが、とてもきれいな曲です。 初めてだったので、音よりも声が出ず、 発声練習を始めようと、密かに決心しました。声を出して戻って、おなかがすいたので、 パクパク食べてしまいまし…

秋の空

空気が澄み、秋の空は高い。 どこまでも高く、青い空に、水平線が触れている。 秋の日本海に潮の目が走っていた。 その海に浮かぶ、青い陸。 能登半島である。 この道をずっと走っていけば、彼の地へ辿りつくのだろう。 実際は遠い能登も、近くに見える、秋…

秋のほたる

たましひのたとえば秋のほたるかな 飯田 蛇笏 「龍之介の死」とあるこの俳句を、 先日、いただいた本の中に見つけました。 亡くなった龍之介の魂は、いったいどこへ行くのだろう、 そう考えたとき、秋の蛍が目についたのでしょう。 魂は蛍になって、私に会い…

秋めく

「秋めく」は、季語です。 「秋じむ」「秋づく」と同じ仲間の意味です。 馴染みがあるようでいて、あまり使わない言葉のようにも思います。 『風俳句歳時記』には、 「なんとなく秋らしさを感ずること。 八月も終わりごろになると万象めっきり秋めいてくる。…

酔芙蓉

風の盆が始まりました。 電車は混み、道路は渋滞。 近辺へお出かけの際は、ご注意ください。子供のころは、おわらを踊りました。 私は八尾出身ではありませんが、 おわらも踊り、麦屋も見、こきりこ節も歌いました。 この辺りは、このような文化なのです。し…