呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月尽

今日で八月もおしまいです。つまり、 夏休みもおしまいということですね。 明日、一日は月曜日。 苦難の第一週となりそうです。夜になり、やけに静かなこのあたりです。 子供たちにとって、忙しい夜なのかもしれません。礼拝の後、コスモス畑へ行き、 プチ吟…

鬼が笑う…?

早くも来年のお話しですが、 注文しておいた、マザー・テレサのカレンダーが届きました。 「苦しみを越えて」。 このようにシンプルなカレンダーに、命の言葉が書かれています。 この生きた言葉を胸に、来年はたくましく歩んで行けそうです。 いえ、すでに強…

言葉ありき…

言葉はとても大切です。 かつて、言葉は道具だと思っていましたが、違うようです。 私は、言葉は神である…という聖書の一節を大切に思っています。雉アーモンド句会では、句会報に「一句観賞」を載せました。 今後、会員の方々にお書きいただくコーナーです…

クールビズ

「クールビズ」は地球にやさしい行為です。 はじめられた当初は、曜日を決めて、 「ご理解をいただきたく…」といった案内が書かれていたりしましたが、 近頃は、当たり前になってきました。 男性は、ネクタイをすることも減り、 半袖は当たり前になっている…

心の俳句

アーモンド句会、第3回。 「手始めの句会」と、基本的に二度句会をいたしますので、 とてもお疲れなのではないでしょうか? 今日は、心の中を詠んだ句が多かったように思います。 俳句として、ちょっとまとまっていなくても、 詠みたいという思いが十分に伝…

稲筵

稲が実っています。 一枚ごとに、稲の品種が違うようで、 一枚ごとに、趣を異にした「稲筵」です。稲筵は、金色の棚のようです。 稲の一枚の平面は、若干の段差を持ち、 一枚、一枚、登っていけそうな錯覚を与えます。白鷺が止まっています。 金色の稲の中に…

団扇

団扇。夏に使います。 秋になっても使いますが、そのうち忘れられてゆき、「秋の団扇」と呼ばれます。携帯に便利な扇もいいですが、 団扇は、かざして日よけになるので、愛用していたこともあります。 団扇のいいところは、絵や写真の装飾に工夫をこらせると…

斑猫(はんみょう)

斑猫は、「道をしえ」「みちしるべ」ともいい、夏の季語です。 2センチ程度の小さな虫で、色鮮やかな甲虫。 近づくと飛び、また近づくと飛ぶ。 その様が道を教えているようだと、「道をしえ」の名があるそうです。遺跡を歩くことが好きなので、よく出かけま…

真っ白な百合

目の前を、真っ白な百合の花束が過ぎる。 棺には、銀の十字架が施され、 ゆっくりと、まるでスローモーションのように、 百合の白さが眼前を過ぎていった。地上の九十三年の生を思い、そして、今この時を、 あなたはどのように見ているのだろうか。 もはや、…

にわか雨

お天気が不安定です。 今朝は、予報に反していいお天気だったので、 洗濯物をたくさん干して、窓を全開にしておきました。 ところが天候が急変、 いきなり雨になり、しかも土砂降りの雨になり、 洗濯物が被害に遭い、洗い直しの二度手間となりました。しかも…

天の川

夜空に流れる天の川は、小さな星の輝きが、 億万と寄り合ってできています。 天を流れる川は、暗闇を流れて、山影へ触れて消えゆきます。主なる神様。 あなたのお造りになった世界は、かくも美しく、壮大です。 自然のすべては私たちに語り掛け、慰め、癒し…

秋出水

豪雨による被害が出ています。 被害にあわれた方々、心よりお見舞い申し上げます。なぜ、このようなことが起こるのか、 私たちにはわからないことばかりです。 ただ、今は、一日も早い回復が望まれます。 すべてに最善がなされ、最速での回復がありますよう…

天高し

空気が澄んで、空が高くなりました。 山際もくっきりとし、木々が一本一本、はっきりと見えます。 峠の道を走っていくと、山に近づくにつれ、 白い雲が山へ呑み込まれていくように見えました。高い空に、白い気体が浮かんでいます。 止まっているかのように…

吟行会

まだ残暑が厳しいですが、少し過ごしやすくなったら、 吟行会をしたいと思います。 金沢は観光地ですし、近くでもいいところはたくさんあります。 また、少し遠出して、小旅行のようにしてもいいですね。吟行会は、皆、同じものを見て句作しますので、とても…

となりは何をする人ぞ

○○の秋。 まだ残暑が厳しいですが、空も澄み、山も青々として、 心が動かされる季節の到来です。 絵を描くもよし、歌を歌うもよし、 俳句よし、短歌よし、読書、スポーツ、何でもありです。股関節を痛めた姉が、治療の一つとしてプールに通い始めたため、 私…

花野

「花野」は、秋の草花が咲き乱れる様を言う、秋の季語である。 青々とした草は、やがて花を咲かせ、 色づいて「草紅葉」となり、 枯れて冬の様となる。 塩田をかこめる花野ありにけり 沢木 欣一 能登塩田。珠洲の角花家の塩田であろう。 今では、塩田の脇を…

夜寒

夜寒、秋の季語。 日没後の寒さを感じるころ、 秋の深まりゆくことを知らされる。 鯛の骨たたみにひらふ夜寒かな 室生 犀星 ああ、犀星は、加賀の人だった。 「ひらふ」と書かれているが、これは訛であって、 正確には「ひろふ」である。 意外にも、気づいて…

蛍火の明滅滅の深かりき 細見 綾子蛍が、夜の闇に光を輝かせている。 不思議にも蛍の群れは、 一斉に輝いては、また一斉に消えてしまう。掲出句は、その一瞬の闇をとらえている。 蛍の光の群れが、より幻想的に浮かび上がればそれだけ、 闇の深さは、より一…

墓参

お盆です。 ご近所では、お掃除をする御宅が目立ちました。 玄関や窓、それにお墓です。 一足早く、墓参りへ出かけました。 明日から雨だと聞いたからです。 狭い駐車スペースに、車が出入りしていましたが、 ほとんどはお掃除の方でした。 バケツと箒を手に…

かなかな

かなかな虫は天の虫。 かなかなが鳴きだすと、夏も終わりの気分になり、 ちょっと寂しい… かなかなが鳴きだし、夕暮れに日焼けの肌を、さらに焼き、 佇んで空を見上げると、私だけ蒸されて息苦しい… かなかなが鳴きだすと、残りの夏を満喫しようと思う。 夏…

夜の秋

虫が鳴きだしました。 夜は、秋を感じることができるようになりました。 「夜の秋」は、夏の季語です。 晩夏、夜に秋の気配を感じるころをいいます。 ですが、暦の上では、もう秋ですので、 「夜の秋」は、おかしいかもしれません。 それでも日中はうだるよ…

台風

今日の「雉」金沢句会は、台風のため中止になりました。 初めてのことです。 もう、日本海へ抜けたとのことですが、風は強く、雨も続いています。 被害に遭われた方々、恐ろしい思いをなさったことでしょう。 ゆっくりとお休みにされますように、また、 これ…

ナガサキ

長崎、原爆投下の日。 今も多くの痛みがある長崎の地。 私たちは、その痛みをどれだけ知っているでしょうか。 いえ、本当の意味で知ることはできないでしょう。 ただ、忘れずにいること、傍らにいることしかできません。 心を寄せて、祈ることしかできません…

立秋を過ぎ、暦の上では秋です。 空を仰いで見てください。秋を感じることができます。 地上は暑くても、空は秋の気配。 感性の鋭い方は、秋をとらえることができるのでしょうね。 ですが、現代人には難しいかもしれません。 田舎に住んでいても、それは同じ…

髪洗ふ

髪を切りました。 短くしてからは、こまめに美容院へ出かけます。 髪が長かったときは、束ねたりしてごまかしが利きましたが、 ショートではそれができないので、結果、きちんと美容院へ行くわけです。 担当の美容師さんは、パリで修行したことが自慢の腕前…

ヒロシマ

原爆忌。 広島が犠牲になった日です。今日は予報通り、午後から激しい雨になりました。 にわかに雲がくすんできて、降り出したかと思うと、いきなりの豪雨でした。 行き所のない怒りにも似て、雨は地を、木々を打ち続けます。広島忌雷雨となりて海叩く・・・…

茸の数え方

思うところがあり、茸の数え方を調べました。 松茸のようなひとつづつ生えているものは、一本、二本…と「本」。 舞茸のように群れて生えるものは、一株、二株…と「株」。 木の幹に、棚状に生えているものは、一枚、二枚…と「枚」。 一山、二山は、売られてい…

白鷺

白鷺が頭上を越えて飛んでいきます。 真っ白な羽を広げると、青空に映え、 羽の一枚一枚がはっきりと見えます。 灼けつく空を、白鷺の広げた羽に透いています。 深い青色の空が透き、白い羽は水色に染まっていました。 生き物を貫くほど、夏の日差しは鋭く、…

雨乞い

暑い日が続きます。 一雨くれば、少しは涼しくなるかと思うのですが、来ませんね。日曜日は主の日。 今朝は、礼拝前に雨がぱらつきました。 自転車でいらっしゃる方を思いつつ、礼拝へ急ぎます。 今日は、受洗者が与えられました。 高校2年生の男の子です。…

病葉

木製品が多数出土した、縄文時代の遺跡、「桜町遺跡」。 高床式建物や竪穴住居、環状木柱列が再建されています。 年々、グレードアップして、栃の木や桜の木が植えられ、 木舟が作られ、土器が飾られ、ヒョウタンが成り、 時代を忘れてのんびりできる空間で…