呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

弥生尽

今日で三月もおしまいです。 明日より、心機一転、様々に新しくなることでしょう。金沢教会の新しい牧師、井ノ川 勝 先生もその中のお一人。 伊勢の地を離れ、金沢へいらっしゃいます。 新しい牧者に、私たちは喜びを隠し得ません。4月2日の祈祷会より、奉…

一杯の水

日曜日は主の日。 主イエス・キリストの弟子、小さな存在の私たち。 ただ、イエスの弟子だという理由で、支え合うことができます。 良いことも、悪いことも、喜びも悲しみも、分かち合います。 知恵のないことだと思うかもしれません。 およそ考えられないお…

春の雲

青空の広がるお天気。 山の上に、春の雲が留まっていました。 動く気配がありません。 綿菓子のような雲は、三つに区切れたまま、山の際に留まっていました。風がないのでしょうか? 時間が止まったのでしょうか?麗らかな日差しに、何もかもが新しくなる、…

おじぎ草

おじぎ草に花がきました。 ピンクの小さい毬のようです。ふわふわです。 花の季節は夏ですが。室内で育てていますので、季節感がありません。 ほぼ一年遅れで花が咲きました。 可愛いので、話しかけて元気づけます。 蕾もありますので、入れ替わりに花をつけ…

縄文公園。 高床式住居、竪穴式住居が復元されている。 木陰に動くものが見えて、近づくと、 猫にしては大きいし、犬とも違う。 距離があるからか、逃げもせず、じーっとこちらを伺っている。 目のあたり、髭の感じから、「たぬき」ではないかと…? やがて側…

春休み

御向かいに住む学校の先生がお休みのようです。 春休みです。 教会では、4月から赴任なさる牧師先生が引越しを終えられて、 祈祷会に出席なさいました。 少し、緊張しました。 一年間の無牧を終えて、新しい一年が始まります。 感謝と喜びでいっぱいです。こ…

蜆貝

淡水の蜆貝。ほとんどは大和蜆と伺いました。 蜆は肝臓に良いそうで、よく味噌汁にしていました。 その貝殻を庭に撒いて、雪解け頃は、とても新鮮に目に映ります。何年もして、少しずつ風化していっています。 二枚貝は開いていて、それらが独立して、一つず…

勇気こそ地の塩なれや梅真白 中村 草田男白梅、その白さに息をのむ。 信仰の清さ、従順、決意、様々な思いを伝える「白」が、そこにはある。 勇気とは、何か。 得ることと捨てること、どちらが容易いだろう。 得るための努力だろうか。いや、自分を捨てるこ…

暖か

神父と立つ同じ大地の暖かさ 平畑 静塔日曜日は主の日。愛する者たち、互いに愛し合いましょう。 愛は神から出るもので、愛する者は皆、神から生まれ、神を知っているからです。 愛することのない者は神を知りません。 神は愛だからです。 (ヨハネの手紙1 …

遠雪嶺

鉄棒の少年逆さ遠雪嶺 田島 和生空気が澄んで、雪嶺が近くに見える御天気のいい日、少年が鉄棒をしている。 軽々と身を鉄の棒に巻きつけて、くるりと逆さになった。 少年に気を取られて、思わずこちらが逆さになったような気がする。 いや、遠くに見える雪の…

風花

変わり易い、春のお天気。 今年の春空は、女心のようです…? 日が射したかと思えば、風が出て、雪が舞い始めます。 雪は、ちらちら降ったと思えば、 あっという間に吹雪のようになり、 また、霰になり、 また日が差して、 地面の雪は、光の粒になって解けて…

あぢさゐの芽

紫陽花の芽は、筆のように枝先に立つ。 むらさき色が目を引く。 わたしの受洗記念の紫陽花も、芽吹いている。 日曜日、礼拝へ出かける時、しげしげ見つめると、 先日より芽が増えてきているようだった。 枝の横からも、対に芽が立っている。 今はレント。 復…

雲雀野

雲雀の声が楽しそうな川原があります。 雲雀の姿は見えませんが、鳴き声が途切れることなく聞こえてきます。 鳥たちの恋の季節は、囀りの季節でもあります。 美しい歌声が、あちらこちらに満ちていて、 聞いている私も楽しくなりますね。雲雀たちの野は、今…

春眠

眠くて、だるくて、食欲の「春」。 我が家の怪我人も、なんとか完治し、これからリハビリ生活が始まります。 安心したのかもしれません。 で、眠い一日でした。これから、ますます辛い日が続きそうです。 句会で、ペンを握りながら眠っていたことがありまし…

踏絵

「踏絵」は、春の季語です。 春先によく行われた、と言うことです。 今、イエス・キリストが十字架にお架かりになる前の、受難の時を過ごしています。 現在は、恵まれた信仰生活を営める時代ですが、 レントの今、これまでの信徒たちの受難に心を傾むけるの…

春の夢

「春の夢」が季語だなんて、不思議ですね。 ですが、とてもよくわかります。 分かりすぎて、おかしいほどです。 気持ちのいい睡眠を得ると、その日は一日いい気分です。春は、うとうと眠気が訪れますが、 浅い眠りの時は、必ずと言っていいほど、夢を見てい…

身近な文化的遺物

あまりにも当たり前すぎて、説明も要らないほど身近なもの。 それは、もっとも失われやすい情報でもあります。 文字記録にする場合、それらは特記されることはないので、 結果として残らない、ということですね。古い文化は、文化財として重要視しますが、 …

春の雨

春雨…は、霧のような雨だそうですが、 春には、バタバタ降る雨が、よくあります。 この大粒の雨は、冷たくて歓迎しがたく思います。 ですが、この雨の思い出はたくさんあり、なんとなく切ない思いになりますね。 春は、切ないです。 春なのに、大粒の雨で日…

東日本大震災を覚えて…

金沢教会にて、東日本大震災を覚えて、 オルガンコンサートが開かれました。 金沢教会オルガニストの谷内江潤子さんは、仙台のご出身です。 「祈りⅡ」と題して、現在も希望を持てないでおられる方々、 身近な人を亡くされた方々、復興への願いを込めて演奏さ…

杉花粉

花粉症で、目が開きません。 かゆくて涙が出るので、いよいよ薬を飲んだところ、 眠くなってしまいました。おやすみなさい。

お祈り

たくさん悲しいことがあります。 どうしようもないことも、たくさんあります。 どうしていいか分からず、ただ時間ばかり過ぎて行くように思えます。誰でもそうだから…そのような言葉は、慰めにもなりません。 あの人よりもマシだから…そんな正論は、反発を感…

雪つぶて

春の雪に嬉しいのは、子どもや犬ばかりではありません。 大人もそうです。 城跡は春の雪に再び閉ざされ、眼前に石碑だけがそびえています。 ふざけて雪を丸め、えいっと放ります。 雪つぶては大きく逸れて、新雪の坂道へ消えました。 何度も、何度も。 大人…

主の支配

わたしは主、あなたの神 海をかきたて、波を騒がせるもの その御名は万軍の主。 わたしはあなたの口にわたしの言葉を入れ わたしの手の陰であなたを覆う。 わたしは天を延べ、地の基を据え シオンよ、あなたはわたしの民、と言う。 (イザヤ 51:15‐16…

寒の戻り

寒さが戻ってきました。雪景色です。 雪掻きが必要なほど、積もってしまいました。 春の雪なので、日向であれば、すぐに解けてしまいます。 しかし、我が家は北向きの玄関ですので、雪掻きをします。 なぜなら雪が溶けると氷が張って、危ないからです。 雪が…

下萌

春の土は、黒い。 雪解けの後、また、田起こしのあと。春の土は、匂う。 命の入れ替わり。枯れた草の根元から、新しい草が青い。春の土に、緑が被う。 緑は点在し、一つ一つが広がり、やがてつながっていく。下萌。地を這うように生えた草の中、 背の高く、…

啓蟄

春らしくなってきましたね…と言っていましたが、 今日は雪のちらつく午後でした。 午前中はお天気でしたが、あっという間に雲が出て、風花が牡丹雪になりました。 夜になり、冷え込んできました。 虫たちも思いなおして、土へ戻ったかもしれませんね。駅周辺…

救いの恵み

主よ、教えてください。 あなたの痛みを… そうすれば、救われた喜びが増します。肉体の痛みも、人々からの蔑みも、知りたくはありません。 誰もが同じでしょう。 けれども、主は、その痛みを引き受けられました。 私のために。私たちのために。だから、願い…

春の鴨

春の鴨、残る鴨は、浮き寝の姿を見かけません。 活発に水面を動き、また、飛び立ちます。 人の気配にも敏感なようですし、良く鳴いています。 群れの雰囲気が違いますね。 …恋の季節だからでしょうか? しかも、良く餌を啄んでいるようです。 夢中でお食事し…

奇跡のパン

おなかが空いた時、食べ物があれば満足します。 喉が乾けば、水を飲めば潤います。 お金で買えるものが欲しければ、お金があれば手に入るでしょう。 しかし、いずれも永遠の効果を得ることはできません。 生きている限り、また、おなかは空くし、喉は乾くし…

タラント

日曜日は主の日。神の賜物。 与えられた才能は、一人ひとり違います。 人と関わってみると、主の偉大さが分かり、ちっぽけな「人」を思います。 神様のお働きは、人の数ほどあり、 私たちは、皆、被造物です。これだけの人や物、そして与えられた才能を、 神…