呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒガンバナ

地震の跡地、一面にヒガンバナが咲いている… という俳句が出されました。 これは、想像や創作ではなく、 本当のことです。 人の痛みを、この地が、花が、知っているのかも知れません。 あるいは、別の何かが、 たくさんの痛みを教えてくれているのかも知れま…

イエスの羊Ⅱ

イエスの羊は、珍しい種類が多い。 珍しいとは、変なと言ってもいいのかも知れない。 イエスの羊は、変わった種類が多い。 だから、放っておくと、バラバラになってしまう。 羊飼いがいないと、いちいち大変になる。イエスの羊には、要らない羊は、ない。 だ…

イエスの羊

囲いの中の羊は、安心して草を食みます。 イエスの羊は、イエスの羊だというだけで一緒にいます。 イエスの羊というだけで、助け合います。呼び集められたイエスの羊は、安心して歩きまわります。 危険から守られているだけでは、ありません。 主は、羊を、…

馬肥える

疲れがたまると、考えることも停滞してきて、 ろくなことがないので、 我慢しないで栄養を摂るべきでしょう。 秋は、美味しいものがたくさんあります。 葡萄一つをとっても、たくさんの種類に、たくさんの味、 たくさんの美味しさがあります。 果物は、朝摂…

天高し

空気が澄んできた事を実感する空です。 雲がかかっていましたが、 雲の間から覗く青空の澄んだ色は、秋を思わせるに十分です。 体力づくりにランニングを始めましたが、 走っているのか、歩いているのか分からない程度で、 1時間ばかり、トラックを弾んでい…

かぼちゃ

誰かが言いました。 あなたに三日間だけ、お姫様にしてあげましょう… なぜ、そんなことができるのか、 なぜ、私なのか…そう戸惑いつつ、 あなたはこれ以上ない城を我がものとしました。三日経って、その人は言います。 さあ、約束の時間が来た。 あなたはそ…

実りの「愛」

いかなる時も 人を裁いてはいけません…けれども 私たちは、そんなことはできません。 それでも、できないことを開き直るのではなくて、 憐れみを乞う思いを与えられたいものです。裁くことを好む弱い心を 誰でも持っていますが、 それと戦おうとしなければな…

赤のまんま

赤のまんま、赤のまま、犬蓼の花。 ままごとに使う草花です。 ままごとではありませんが、山の清流でバーベキューの匂いの中、 赤のまんまを足元に見つけました。 おなかが空く時間ではありませんでしたが、 美味しそうな匂いに、つい、赤のまんまが食料に見…

神のものは神に…

日曜日は主の日。 今日、明日は、教会の修養会です。 明日も早朝から祈祷会があります。ハイデルベルク信仰問答より、 信仰の基本的なことを学びました。たくさんの賜物をいただいている私たちですが、 多くを与えられた者は、多くを神に返します。 とかく、…

秋の蝶

萱葺屋根は、燻しておかないといけない。 囲炉裏に火を焚いて、という旧来の生活をしないと、 屋根は腐ってくるということをきいた。よく知らないと分からないことが多く、 一部だけ真似したり、新しくしたりしても、 結局、屋台骨が腐ってくるような問題が …

聖歌隊

いよいよクリスマスへ向けて 聖歌隊の練習が始まりました。 主旋律の方が覚えやすくて、歌いやすいのですが、 ソプラノは声が出ないので、アルトです。 楽譜を読めるといえる程ではないので、大変です。 ですが、終わった時の爽快感は捨てがたく、 やっぱり…

名月

今夜、美しい月が出ています。 満月ですね。 かぐや姫が月へ帰った日ですね。夜中、涼しげに銀いろだった月が、 明け方は、暖色をおびて、黄色がかってきます。 いつも闇に溶け込んでいる日本海が、 月明りで水平線があらわになり、 夜空と海を分けています…

秋の蚊

儚げでいて、強力な秋の蚊。 肌がボコボコになるのに、たくさんの蚊は必要ありません。 一匹で十分です。 ちょっと油断すると、かゆいな…と思う時すでに遅し。 みるみる赤くはれ上がってきます。それが、また、油断も隙もなく、 ちょっと外へ出ても、窓を開…

全国俳句大会

俳人協会 全国俳句大会岡田 日郎 選 入選 牡丹雪天使の羽根の降るごとくありがとうございました。 ちょっと冒険的な俳句でした。 実は、「雉」誌では駄目だと思い、投句しなかった作品でしたが、 この句が大好きで、どうしても捨てがたく、 全国俳句大会に投…

台風

心配された台風も過ぎ、 午後は青空を見ることができました。 被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。風が強い日、雨が激しく降る日、 あまりいい思いはしません。 出来ればいつもお天気であってほしいし、 適当に雨が降って、風が吹いて欲しい…

やどかりの海

やどかりは春の季語ですが、 こちらは秋のやどかりです。 脚が見えなくて残念ですが、動いているのは確かにやどかりです。 つまむと脚をひっこめました。 汐に向かってか、ゆるゆると移動しています。秋の海は澄んで、水底にさざ波の散らした光が 美しい文様…

和倉温泉俳句大会

『和倉温泉俳句大会 入選作品集』が届きました。能村 研三 先生 佳作入選 青葉潮岩肌粗き句碑へ寄す 昨年の子規顕彰俳句大会も 能村研三先生の選でした。 心より御礼申し上げます。ということで、今日はとてもいい日でした。 ちょっと気合いを入れて、頑張ろ…

秋夕日

塩田村に通い続けて、というほどでもないですが、 もうそろそろ、おしまいのようです。 日も短く、気温も高くないですし、 何よりお天気が変わり易いのが問題のようです。 ○心と秋の空… と言って、浜士さんは笑っていらっしゃいました。塩田村の秋夕日。 海…

トリカブト

鳥兜というと、毒のイメージです。 しかし、花は瑠璃色で、可憐です。蜂が来て、しきりに蜜を吸っていました。 …これは、蜂ですよね。 敏捷で、私の眼にははっきり見えなかったのですが、 ちょっと変わった蜂に見えます。何という種類か、ご存じの方はお教え…

蓼の花

民族民芸村。 蓼の花が、あちらこちらを向いて、 とても美しい色を見せていました。 蓼にもいろいろ種類があって、 「蓼食う虫も好き好き」になるわけですが、 あなたは、どんな「虫」ですか?私は、…多くは語りません。

葛の花

縄文人は、基本的に粉食だったようですので、 潰して、丸めるなどして、鍋に放り込んで煮ていた、 と考えられているようです。 葛も重宝だったことでしょう。 葛という植物を意識して目にするようになったのは、 考古学を勉強し始めてからのことでした。葛は…

栃の実

まだ、たくさんの実を見ることはできませんでした。 それでも、大きな葉に守られるようにして、 二つの実を見つけることができました。あと十日もすれば、 たくさんの実が割れて落ちて、 おなじみの固い殻の「栃の実」が、そこここに転がることでしょう。経…

SOLI DEO GLORIA

ただ神にのみ栄光を…日曜日は主の日。 礼拝で主にお会いします。 主は、御言葉をもって語られます。 牧師の口をもって語られます。主の時は、わかりません。 主がお定めになった時は、誰にもわかりません。 それでも主は、必ず成し遂げられます。 最もよい時…

栃の葉に…

単純な感動があります。 栃の葉、高い位置にある葉に、青蛙が座っていました。 背を向けて。 栃の葉にじっとしています。そういえば、外の物干し竿に青蛙が乗っていたことがあります。 毎日、毎朝、青蛙が竿の上に乗っていました。 それを払い落して、丁寧に…

鯊釣り

緩やかに秋らしくなっていくようです。 雨の一日は、ようやく落ち着いていられそう。 気になっていた、あれこれと片づける時間もあり、 もうすぐ衣服の入れ替えだと思います。寒さはもうすぐ、と思うと、 なんだか寂しく思います。 枯葉を見て、泣くかも知れ…

一指まだ触れざる桃の生毛かな 田島 和生桃は甘くて、ちょっと酸っぱくて、 暑い季節に冷やして美味しい… 匂いもよく、可愛らしい姿をしている。 ただ、傷みやすい。 触れあって、傷になることも。 繊細な果物。 三鬼の「夜の桃」を思い出す時、 少し象徴的…

秋団扇

つい最近まで、暑くてぐったりしていたのに、 夜は涼しくなってしまいました。 ともすると、寒く感じるほどです。 気温の変化に要注意ですね。今日は、教会で祈祷会のあと、茶話会がありました。 伝道師の誕生日をお祝いしてのことです。 手作りのワッフルと…

虫の声

夜は虫の声が部屋に届きます。 虫の声が響くと、部屋が静かだと思います。 厨の音が、虫の声に重なって響き合います。 涼しさを思う音ですね。虫の声は、やがて普通になり、気にならなくなりました。 その中で、毛筆の練習をして、やがて夜も更けて… 何を書…

初秋の雨

秋のはじめの雨は、退屈… 蒸し暑いし、山も木々も、装うには早い。 夏の日差しを思い出せば、なんとなく色褪せて見える。 そこで、 古い和紙を固めて何かできないかと、 瓶で型抜きをして、小物入れを作ってみた。 思わぬ出来に、大満足。 軽いし、割れない…

早稲刈り

日曜日は主の日。 受付当番にあたっていたので、 いつもより1時間早く出かけました。道中、刈田が目立ち、 早稲刈りが始まっていることに気付きます。 早稲刈りにそばへが通り虹が出し 細見 綾子季語は「早稲」。秋。 副季語に「早稲田」「早稲の香」「早稲…