呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月尽

今日で八月もおしまい。 夏休みもおしまい。まだまだ暑さは続くようですが、夏の日差しは、もうありません。 あなたの夏は、いかがでしたか? 素敵な思い出が増えましたか? でも、きっと、 あなたのこれからの時間の方が、 はるかに素晴らしく、面白いこと…

台風

「力を捨てよ、知れ わたしは神。 国々にあがめられ、この地であがめられる。」 (詩46:11)主よ、今、約束を思い出してください。 あなたがくださった約束を、思い出してください。あなたの民は、あなたに叫び続けて、疲れ果てました。 主よ、いつなのです…

蓑虫

蓑虫は宙ぶらりん 宙ぶらりんで 伸びたりする 時々 黒っぽい顔をだして 蓑を繕ってみる蓑虫は宙ぶらりん 宙ぶらりんで 昇っていく風でくるくる回ったりする宙ぶらりん 宙ぶらりん…

初秋

来ました。今期入会者特典、 三田文学会より『三田文学名作選』。 CDやブックカバー、メモも付いてきました。 気前がいいですね。私は、高校生の時から遠藤周作のファンで、『沈黙』に始まり、 随筆も含めて、いろいろ読んできました。 『深い河』が出版さ…

紫式部

今、庭に蔓延っている紫式部は、 かつて埋蔵文化財センターというところにあったものだ。母が入院した時、母のために一枝頂いて、 枕元に飾ってあった。 その一枝かどうか忘れたけれど、庭に挿して放置していたら、 いつの間にか大きくなっていたらしい。 あ…

かなかな(蜩)

夏の木立の奥から、かなかなの鳴き声が 競うように聞こえてきたなら、 夏も、もうおしまい。切ない思いで、自分の弱さを振り返る時、 かなかなは、頭上より降り注ぐごとくに鳴く。自分の限界を知り、 自分の中に、自分では解決できない 何か、があることを思…

秋団扇

五反田を歩いていて、 焼き肉屋の宣伝用うちわをもらいました。小さくて使いやすいのですが、 激辛、激安、○○円…なんて入っていると、 ちょっと使いづらい。そこで、 宣伝用の面を、きれいに剥いで、浅黄色の和紙を貼ったところ、 あら不思議! とってもおし…

夏バテ?

何だか体に力が入らないとか、 食欲がないとか、 やる気が起こらないとか… これは、夏バテ?でしょう。そろそろ夏の疲れが出る頃です。 皆さん、注意しましょう。頑張っている間は、気が張っているので大丈夫ですが、 一段落着いたら、気が抜けて、 杖がない…

処暑

明日は、三田で試験ですよ。 今頃、皆さん必死ですね、きっと。 大変…幸いにも私は、冷房のない教室を知らない。 しかし、大教室の前と後ろに、 大きな扇風機が2台あるだけという不幸な授業はあった。聞くところによると、椅子にタオルを敷いて座るけれども…

盆休み

結局、お盆のお休みは、なかった。 よって、お墓参りもしなかった。御先祖様方には申し訳ないが、 すぐにお彼岸がやってくるので、 その時にお会いしましょう。しかし、私の父は、 「千の風になって」が好きで、 魂は、お墓になんかいない、と豪語していた。…

秋の蚊

日吉キャンパスを歩いていて、 花壇より大蟻が駆けだしてくる。 本当に足が早い。 そして、本当に大蟻なのだ。田舎者の私だが、我が家の近くにもいないような大蟻。 倶利伽羅山まで行けば、出会えるような山の蟻だ。 こんな都会に、何と大きな蟻なのだろう、…

流れ星

流れ星が空を走り、急いで願い事を三度唱えると、 その願い事がかなう…というお話。おそらく一度は試したことがあるのでは? 星の流れは速く、三度唱えるのは至難の業。「あなたは、何をしてほしいのか?」 こう尋ねられたら、どう答えるでしょう。 私は、何…

夏の果

日曜日は主の日。教会へは3週間ぶりです。 ミッションスクールから、高校生・中学生が何十人も出席していました。礼拝には「献金」というのがあって、 初めての人は、 「なんだ、教会も金を取るのか…」などと、がっかりなさるかも知れませんね。 これは、「…

夕焼け

夏期スクーリングが終わった。 2週間、ホテル住まいをして、確かに疲れた。その間、お休みは、たった1日。その日の朝、奮発して、バイキングの朝食を摂る。 それから、ゆっくりと着替えや本など、 使わなくなったものを荷作りし、自宅へ送る。フロントへ行…

草いきれ

ただいま! 帰ってきました。 昨夜、遅くに、我が町の小さな駅に着きました。列車のドアが開いた瞬間、もあっと湿った空気がまとわりついてきます。 暑い。 東京は、割に爽やかだったのに… 久々に、フェーン現象の暑さの中を、ホームに降り立つと、 草の匂い…

空蝉

空蝉。空蝉は夏の季語だが、実際、多く見られるのは、 立秋を過ぎてからという気がする。教会の柿の木の葉に、空蝉を見つけた。 下から見つめて、葉の裏についている空蝉は、 夥しい数だった。 おおむね一つの葉に一つのようだが、 葉ごとに蝉の抜け殻がつい…

玉蜀黍(とうもろこし)

おやつは玉蜀黍。 繊維も十分で、お菓子よりはいいだろうと、 玉蜀黍ばかり食べてしまう季節である。玉蜀黍は、頭に金色にも見える、美しい繊毛(?)がある。 期待に胸を膨らませながら、皮を剝いでいくと、 バリバリと音を立てて剝かれていく。 この新鮮な…

鰯雲

田舎の空は広くって、何にもない。 何にもないから、感動する。鰯雲が空に広がって、青空が更に高くなったら、 秋を感じる…何にもない空に 高い、高いガラスの塔がそびえ、 塔に近付いて見上げると、 鰯雲の空が二つに分かれた…夕焼け色が淡くなったら、 帰…

猫じゃらし

この家の居間の辺りは、かつての花壇があったところだ。 野良猫が良く遊びに来ていたが、 猫はよく子供を産んで、ねずみ算式に増えて行った。和風の短毛の仔猫の間に、一匹、長毛の猫が生まれた。 おそらく、隣町の○○さんちのペルシャ猫の子だろう…と、 だい…

青虫の旅

金沢の街中を車で走り、途中、信号待ちをしていた。 すると、街路樹から青いモノがポツンと落ちてきた。 それは、小さな青虫だった。信号が青になったので、走り出した。 当然、青虫もフロントガラスに一緒に走り出した。 青虫は風を受けて、丸くなったり、…

青蛙の旅

車に乗って外出。 目的を終えて、また、運転して帰る。 走り出して、すぐ、 青蛙がフロントガラスにくっついていることに気付いた。風に煽られ、ときに片足をひるがえし、 また、体制を整えて、ガラスに張り付いている。 体制を低くして、頑張っている。走っ…

朝顔

朝顔のすだれ。…というか、日除けが流行っています。 緑のカーテンですね。 緑色が涼しそうで、カーテンより部屋の中が明るく感じます。双葉が出て、間引きをする頃、窓の外に網を吊るします。 この時、しっかりと固定しないと、 蔓が絡まってからでは、動か…

くわがた虫

倶利伽羅にある猿ヶ馬場で、 うろうろと俳句のネタを探していたときのこと。一人の老人が車から降りてきて、 「虫をさがしているのか」と聞いた。 いえ、蝉の声もしたので、なんとなく…と答えると、 「ここには、よく、クワガタを捕りに来る人がいるから…」 …

立秋

今朝、日差しが明るく、影が清かに感じたと思ったら、 今日は立秋なのだそうです。今、日吉へ来ています。 慶應義塾大学のサマースクーリングのためです。 東急東横線の日吉駅を出ると、すぐにキャンパスの並木道が見えますが、 その並木は銀杏でした。すべ…

干草

近くの牧場まで車を走らせると、そこは夕風が涼しい別空間だった。 つい先頃まで、なだらかな丘は草に覆われていたのに、 全く刈られてしまっていた。 見晴らしが良くなった丘へ足を踏み入れると、 思ったより広々として、驚く。一足ごとにバッタが飛び、 立…

雨蛙

朝、庭に水を撒くと、雨蛙が飛び跳ねる。 日中の暑さをどこでしのいでいるのか、 夕方、水を撒くと、また現れる。青い体を葉っぱから離して、 土の上を飛び急ぐ。しかし、蛙は保護色なのだ。 しばらくすると、 斑な土色になって、土にじっとしている。葉にい…

おじぎ草

昨年の晩秋、一つ98円のおじぎ草を買った。ブラジル原産なので、越冬は難しく、 廉売して売り尽くそうとしたのだろう。そのおじぎ草を室内でぬくぬく育て、越冬に成功した。 そして今、窓辺に馬鹿みたいに繁っている。注意書きには、 余り栄養を与えないでく…

茗荷の子

前の家では、背戸の紫陽花の裾、一面に茗荷が生えていた。茗荷は、芽を出すまで更地の如く、なので、 知らない間に物を置いたり、掘り起こしたりしないように、 注意しないといけない。芽を出してからは、更に困難で、 草を引く時は足の踏み場に困った。 い…

氷菓

炎天下、懐かしいような旗が見えた。 赤字で一つ「氷」と書かれていて、 ヒラヒラと風になびいていた。かき氷というと、 機械で氷を挟み、がりがり、がりがり、回して削って器に落とし、 シロップをかけて食べる、シンプルな夏の味だ。 イチゴの赤いシロップ…

八月

いよいよ八月になりました。 今日も、また、焦げ付くような暑さでした。熱中症もそうですが、 我慢するというより、自分で自分の状態に気付かない ということがあるようです。 自分に起こっている特別な事態に気付かない。 そういうことがあるようです。落ち…