呼吸のように・・・

俳句のエッセー

2012-10-29から1日間の記事一覧

椎の実

雨の二条城。まだ青い椎の実を捥いだ。 枝が弾けて、飛沫が立った。 飛沫を浴びて、二条城の吟行を始める。桜の葉がうっすらと色づいて、 柔らかな雨を受けていた。 葉は揺れるでもなく、静かに濡れている。 葉先に雫が溜まっている。 その雫も、静かに留ま…