呼吸のように・・・

俳句のエッセー

楽しむ者

これを知る者は これを好む者に如かず

これを好む者は これを楽しむ者に如かず

 

孔子のことば。

ある物事において、多くの知識がある者であっても、

それを好きな者にはかなわない。

好きな者は、それを楽しんでいる者にはかなわない。

このような意味になりますか。

至言です。

もはや戦後ではない、と言われた

今では古い世代に育った私は、

楽しむことは罪悪であり、

目標達成には、必ず苦しむものだというような感覚がある

ということを、告白せざるを得ません。

しかし、それは誤りだと孔子先生は仰っています。

知識よりも、好きだということ、

好きよりも、楽しむことが大切だと仰います。

なるほど。

先日、ものみの塔の方が伝道に来られました。

よくみえるので、私がキリスト者だと知っていますから、

少々の議論を、玄関先でいたします。

知識を闘わせるような格好になります。

「良くご存知ですね」とおっしゃるので、

「好きな方のことは、何でも知りたいと思いますし、

どれだけでもしゃべっていられます。」

こう返答しました。

神を知ること、それは重要な目標ですが、

それだけではなく、神を愛すること、

つまり、好むことが大切なのでしょう。

しかし、神を好きだということだけではなく、

神を楽しむことが、それにまさるのだというのでしょう。

神を楽しむとは、たとえば、

神学を楽しむ事とか、

神様との時を楽しむ、つまり、信仰生活を楽しむとか、

いえるかもしれません。

大いに楽しもうと思いました。

神を楽しむところにこそ祝福がある、

そう信じます。