呼吸のように・・・

俳句のエッセー

待春

今が最も寒い時だと言うのに、

暦の上での春はもうすぐです。

楽しみですね、春。

でも、今はまだ凍てついて、

朝は、空が唸るように鳴っていました。

まるでジェット機が近づいてくるような音が、

ずっと続いていて、やがて、雪になりました。

が、今は止んでいます。

待ち遠しいですね、春。

先日、花展を見に行ってきました。

圧巻でした。

それは見事な花が惜しげもなく使われていて、

季節を疑うほどでした。

しばらくして、アレルギーを持つ私は、

花粉症の症状が出ました。

それほどの花々でした。

   草は枯れ、花は散る。

  しかし、主の言葉は、永遠に変わることがない。

花展の花々も、一週間で枯れるでしょう。

季節は変わり、草も花も時と共に移り変わります。

生れた子どもも成長し、やがて、地上を去る時が来ます。

しかし、主の言葉は生き続けます。

主は、私たちに永遠の命をくださると言われます。

その言葉は永遠に変わることがありません。

花は散り、人は死ぬ。

しかし、主にあって、私たちは永遠に生き続ける。

生きるもよし、死もまたよし。

神様の掌にある私たちは、どこへ行っても神様のもの。

水辺に憩う羊のように、安心して世を歩みます。

空が鳴る日も、雪の日も、雨の日も風の日も。

花が咲く日も、雲が沸く日も、枯れる日も。