呼吸のように・・・

俳句のエッセー

あさがお

我が家の朝顔が、漸く咲き始めました。
先日は一輪。
今日は二輪。
とても小さな朝顔は、深い青色をしています。
「わたしは、深く傷つき…」
今日も、朝日が昇り、この世界を照らしだしています。
しかし、光の及ばないところがあります。
このまぶしい光に、気づきもしないところ、
それは、人の深いところで、
「人のこの傷は、癒されることがない…」

生きながらに死に、
誰も顧みない。
皆、わたしを死んだものとみなし、
目を開けば驚く。
まだ、生きているのか。
わたしは、生きている。
わたしは、聞いている。
しかし、それを、誰も知らない…