呼吸のように・・・

俳句のエッセー

炎天

日差しがじりじりと肌に刺さるようです。
サングラスがないと、まぶしくて居られません。
今、市議会議員の選挙期間中ですが、
35歳の某かという候補が、自転車で走り廻っていました。
若さをアピールしての自転車乗りのようです。
確かに、この炎天下、自転車に乗ろうという気持ちになるだけでも
若さを感じます。逞しさを感じます。
しかも、バッチリスーツを着込んでいました。
その後ろを、選挙カーがついていて、
「ただ今、○○候補が自転車に乗って、お願いに上がっております。
 有難うございます、有難うございます。」
というようなことを言いながら、ぴったりとついています。
そのアナウンスを聞きながら、鴉が三羽、アスファルトの上を
スキップしています。なぜか、
三羽とも口が開いています。
どうしてか、炎天の鴉は、いつも口が半開きになっており
何とも哀れです。
真っ黒な身体に口が開いていれば、誰でも暑さを思います。
炎天。
このイメージを画像にしたら、どうなるでしょう。
何を撮りますか。
このイメージを俳句にしたら、何を詠みますか。
感性が問われるところです。