呼吸のように・・・

俳句のエッセー

雲の峰

すっかり夏らしくなりましたね。
という話ではなく、猛暑が続きます。
空の色は、梅雨明より青さを極め、
夏らしい積乱雲が山際より、あるいは海面より
せりあがってくるのが見えるでしょう。
人の生活環境は変わっても、自然は変わりません。
空の色、雲の峰、水の匂い、蝉の声、
原風景ともいえる、日本の夏です。
風はどこへ、
雲はどこへ、
私はどこへ、
という原始的な問いも、繰り返されるように思います。
夏が来て、また、夏は去り、
季節が巡る中で、人は成熟していきます。
変わらないようでいて、変わらないものはない
それも事実です。

行く夏や遥かなる雲湧き止まず  夏目雅子

西遊記三蔵法師、化粧品のキャンペーンガール
土佐弁で啖呵を切る映画。
少女から大人へ変わって行く過程に見せた
さまざまな顔は、意外性があり、新鮮で、印象的でした。
しかし、美人薄命の言葉の通り、
彼女は去って行ったのでした。

大学が夏休みに入ると、SSが始まります。
早ければ、もう今週辺りから始まっているはずですが、
近頃は電力事情で、もう少し、遅いかもしれません。
私も出席していました。
ほぼ、同年代の先生が、アテネの彫像を写し出し、
夏目雅子さんに似ていませんか」と言い、
教室に笑いが起こりました。
その先生、学生にこれを言っても通じなかった、
今日は良かった、と話していましたが、
それほど過去のことなのでしょう。

素敵な俳句ではありませんか。
遊俳で興じた自由な感性が、
彼女の足跡として遺されています。