ある人が旅に出るとき、僕を呼んで、
それぞれの力に応じて財産を預けます。
ある者は、10タラントン、
ある者は、5タラントン、
ある者は、1タラントン。
そして、主人が帰ってきた時、各々報告をしました。
10タラントン預かった者は、他に10タラントン儲けました。
5タラントン預かった者は、他に5タラントン儲けました。
そして、1タラントン預かった者は、そのお金を埋めて置き、
そのままを差し出しました。
主人はいいます。
その金を銀行へ預けておいたなら、利子を受け取れたのに。
私たちは、失敗を恐れ、
お金を埋めて置いた僕のように、
何もせず、現状維持を図ります。
しかし、現状維持とは、かなりの積極的な態度で
打って出ないと達成できません。
社会は動いているからです。
その中で、何もせず、
手をこまねていているだけでは、
絶対に現状は維持できません。
つまり、現状維持と思って何もしないと、
必ず尻すぼみになるということです。
預かったタラントンを土に埋めた僕は、
このように、すべてを腐らせる態度だと言えます。
たとえ失敗したとしても、
神様は私たちの積極的な行動を求めておられます。
主にあって、失敗は、失敗に終わらず、希望があります。
それは約束されています。
結果はどこに、いつ、出るのか、人間にはわかりません。
神様を信じるのみです。
「あなたは何をしたか」
主は問われます。
「何を考えたか」とはおっしゃいません。
「何をしたか」と問われます。
何と答えるでしょうか。
信じて行動し、目に見える結果が出なかったとしても
主はお喜びになるでしょう。
豊かな結果をくださること間違いなしです。
結果は、神様の懐にあります。
全てを委ね、力を尽くすことが御旨です。
神様は、成功せよと言っておられません。
信じて行動せよ、
そのように言っておられるだけです。