呼吸のように・・・

俳句のエッセー

穴に落ちた羊

ちょっとした工作をしていて、

うっかりと、カッターで指を切ってしまいました。

勢いがあったらしく、傷は深いようで、

みるみる血が流れだして、止まりません。

しかし、幸いにも、痛みはそれほどではなく、

消毒して清潔を保ち、こまめに手入れをしたおかげで、

ほとんど良くなりました。

指先にバンドエイドを張ろうとしますが、

血が流れて往生しました。そんな時、

どなたかの助けがあれば、嬉しいと思います。

それは、だれでも同じでしょう。

安息日に羊が穴に落ちたとして、助けないことがあろうか・・・」

ユダヤ安息日は、働くことを禁止されています。

が、羊の命がかかっています。

羊を助けないはずはないでしょう。

そうイエスは言いました。

当たりまえに聞こえますが、ユダヤの律法主義社会は、

当たり前が、当たり前ではなかったのかもしれません。

もし、私のケガの手入れが、緊急性がないと判断され、

安息日を理由に、誰も助けてくれなかったら、どうしましょう。

悲しいですね。

穴に落ちた羊さんでも助けてもらえたのに、

と、恨みに思うかもしれません。

ユダヤ教を批判しているのではありません。

これは、単なるたとえです。

どうか、小さな親切を侮らないようにして、

いい社会を作っていこうではありませんか。