ネット俳句、入選句のご紹介をいたします。
佐保光俊選、特選。
犀川の瀬音に開く桜かな 井波 善太郎 犀川と名のつく川は、日本にいくつかあるようだが、これは、金沢市を流れる犀川であろう。犀川の土手の桜は、春の瀬音に呼応して開花するという捉え方がよい。北陸の春の訪れである。
山法師雨足強くなりにけり 朝倉 みゆき
山法師の咲く時期は、入梅の頃に重なる。葉の表面を覆うように咲く山法師の花に、一段とつよく雨が降る。山法師の咲く山の斜面に、つよくなった雨足が見える。
喪の家の客にすり寄る子猫かな 辻 雅宏
猫が飼われている家の家人が亡くなった。親猫は、いつもとは違う雰囲気を察知してどこかに隠れているのだが、そういう感覚がまだ身に付いていない子猫は、弔問客にすり寄っている。
如何でしょうか?
この二人の選者の違いが、ネット俳句の面白さの一つです。
是非、投句してみてください。
お待ちしています。
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