浅春

  春浅き足裏揃へて鵜の潜き   田島 和生

『かんさいの風』より。
当季の俳句を探すのも楽ではありませんが、
田島先生の俳句は、春の季語が多いので助かります。
可愛らしい鵜の姿を詠っている作品です。
まだ春浅い頃。水辺の風は冷たいことでしょう。
掲句の鵜は、あるいは、鵜飼の訓練かもしれません。
漁に向かって、訓練されている鵜たちは、
揃って潜り、その足の裏が見えています。
可愛らしい足が、そろって水に消えてゆくのは、
目に留まる景色だったのでしょう。
写真や動画に収めなくても、俳句に詠まれました。
目に浮かぶ、写生の利いた一句でしょう。