冬柏

 晩学や幹隆々と冬柏   田島 和生

柏の木を思い浮かべてください。
すぐに思い出せない方は、柏餅を思い出しましょう。
そうそう、スカラップのような襞の葉っぱです。
木は、茂るとわた飴のように重そうになります。
幹は、それを支えて、たくましく、隆々としています。
季語は、冬柏。
晩学の我が身に、冬の柏の木を重ねて、
隆々と寒さに耐えている姿を詠んでいます。
決して華麗な姿ではなく、しかしながら、
どっしりとした揺ぎなさを思わせます。
心の奥に抱く熱意を、静かに秘めている姿のようです。
実は、先日の金沢句会において、
田島先生からいただいた短冊に書かれてあった俳句です。
本多静枝さんがの句が二つ、特選に入りましたので、
準特選の私が、短冊をいただきました。
幸運でした。
準特選句は、
「まつさらの雪へ吉書の火の粉かな」
有難うございました。