呼吸のように・・・

俳句のエッセー

左義長

本日、5時、火入れ。
今年は雪のない左義長になるかと思いきや、
しっかりと吹雪になりました。
組まれた竹は、青々として、
その中に火を抱くような格好になりました。
風は気まぐれにも、ころころと方向を変え、
西へ吹いていたと思えば、東への突風となります。
どんどの炎は、絶え間なく火の粉を巻き上げ、
火の粉は天空を旋回しては、西へ東へと運ばれていくのでした。
風下にならぬよう、絶えず移動しながら、
どんどの炎を見つめていました。
傍らには、恒例の、トン汁を振る舞うテントが建てられています。
寒そうにしている子供たちをつかまえては、
「あったまるよ」と言いつつ、
トン汁を口に含ませていました。
赤いヤッケは、消防の方々、
火を見守って、頭に肩に、どんどん雪が積もってゆきます。
ちょっと可愛らしい感じで、屈強な体格に似合わず、
おかしく思いました。
横殴りの雪になったので、さすがに帰ってきました。
なんとか、なんとか、数だけはものにしました。
明日は、金沢句会。
「雉」主宰 田島 和生 先生がお見えです。