呼吸のように・・・

俳句のエッセー

梅雨

空梅雨ですが、それなりに湿気はあります。
うっかりすると、いろいろなものが黴てしまいます。
調理器具は注意していますので大丈夫ですが、
困るのは、和室のふすまや畳です。
油断して、掃除が行き届かないと、しみができたり、青くなったり。
今年は空梅雨。
例年より、気楽に構えていますけれども、
注意は怠らぬがよろしいかと心しております。

「六月十一、二日頃の入梅の日からおよそ一か月間の時候、
 または、その間に降る雨をいう。梅の実が黄熟する頃降るので、梅雨と書き、
 物みな黴を生ずるので黴雨とも書く。日本の雨期。北海道にはこの現象はない。」
          (『風俳句歳時記』沢木欣一編 平成八年)

なるほど、梅雨に黴雨。
日本語の機微ですね。