2016-04-05 春眠 春眠のうつらうつらと遠烏 田島 和生 春眠。 襲ってくる睡魔に、抵抗する術はありません。 少なくとも私は、いつも睡魔の手にとらわれてしまいます。 いけない、寝てはいけない… そう思いつつも遠のく意識に、烏の声が遠く聞こえます。 遠烏と表現されている烏は、実は、すぐ近くに居るのかもしれません。 その烏の鳴き声が遠く聞こえるほど、うつらうつらとなっていたと いうべきでしょうか。 睡魔との戦いの一幕に耳にした烏の声の写生句です。