2016-03-28 卵立つ 立春の卵立てりと児ら叫ぶ 泊 康夫コロンブスの卵を思いだします。 これは、子供たちが、立春に卵が立つという話を聞き、実験したのでしょう。 子供らしい好奇心から、何度も何度も挑戦しているうち、 ついに卵が直立したのだと叫んでいるようです。 子供たちの歓喜する声が届き、思わず頬を緩ませた作者。 それは、かつての自分の姿であったかもしれません。 無邪気な子供たちの声と立春が調和した、 明るさを感じさせる俳句です。