呼吸のように・・・

俳句のエッセー

春光

いいお天気でしたが、寒い一日でした。
いろいろと部屋の中を整理していると、父の遺品が出てきます。
まだ父は生きているかのごとく、荷物のほとんどはそのままになっています。
いえ、身近なものは大切なものだけ残して、整理したのですが、
問題は父の趣味のものです。
これが面倒で、どうにも手に負えません。
先日、筬欄間を、金沢の町屋へ持っていきました。
前の家で使っていた欄間ですが、今の家では使えず、
結局、倉庫に眠ったままなので、使っていただけるものなら、と考えた次第です。
大歓迎されて、父の自慢の筬欄間は引き取られていきました。
まだ、寒さが残りますので、温かくなったら使っていただけるそうです。
こうして、一つ一つ、大切にしてくださる方に、
引き取っていただけたら嬉しいです。
寒くても春の日差しは、それらしくなっています。
「お父さん、いいよね…」
青空に向かって、話してみます…