呼吸のように・・・

俳句のエッセー

冴返る

立春を過ぎて、冬のような寒さが戻る日。
それが「冴返る」です。
今日は、まさにそのような一日でした。
時々、日が差すものの、終日、夕方のような暗さ。
気温は上がらず、雪か、冷たい雨が降り、雷が鳴り、
気持ちも欝々としていました。
雀たちも春の雪や雷に驚いたのか、
軒下に群れてきて、盛んにチュクチュクと鳴いていました。
時々、雀はやけに騒がしくなりますが、あれは何なのでしょう?
小さな鳥ですが、人の近くに住み、
春夏秋冬たくましく生きている姿は、感動的でもあります。
できれば仲間になって、今日の冴返る気候を、話し合ってみたいものです。
寒禽が春禽となり、
雪は春の雪となり、
寒さは、冴返ると表現されます。
繊細な季節感は、日本人の誇りですね。