呼吸のように・・・

俳句のエッセー

秋深まる

ひどく寂しくなってきました。
日も短くなり、夜は寒さを覚えます。
物音がやけに近くに聞こえ、風も強く、
もう、爽やかさはなくなり、肌寒さばかりです。
それでも、日中は、紅葉に目を潤わせ、
柔らかな日差しが部屋の奥まで届いて、
ほのぼのとした幸せに包まれます。
晩秋ですね。
気が付けば、今年もあと二か月ありません。
ある時は、慌ただしさに救われながら、
この一年を過ごしてきました。
人にはリズムがあって、山あり谷あり、
できる時と、そうでない時があると改めて思います。
できないときは、じっとしているしかありません。
しかし、必ず、時がきます。
秋が来て、冬がきますが、その先には、春が待っています。
必ず春が訪れるということ、
その時をじっと待つような時間が、
人にもあるということなのでしょう。