呼吸のように・・・

俳句のエッセー

小判草

夕方の川原、風が吹き通すところ、
草花が揺れ続けます。
シロツメクサが、ころころと花をつけ、
小判草がそのうえで、からからと音を立てていました。
小判草は、いとも軽々と吹かれて鳴ります。
虫のようにも見える形を、小判とみたのは、
このような夕べに眺めた人の心でしょうか。
何より景気もいいですし、
想像力があっていいですね。
小判草が、みんな小判だったらいいのに…
と、私もしみじみ眺めていました。
「金の成る草」かしら?
ちょっと歪んだ発想でした…