俳誌「雉」HPでは、
皆様の作品を募集しています。
毎月、月末締め切りで、3句までご応募いただけます。
今月より、雉会員の方も応募可能になりました。
皆様、是非、挑戦してください。
(※二重投句にならないように、ご注意ください)
入選作品は、「雉」誌に掲載されます。
平成27年1月 入選句(1)
〈選者〉 大前 貴之
クリスマスビルごと結ぶ大リボン 潟渕 恵美子 現代的な風景を生き生きと描写して、秀逸。カタカナ語を減らす努力をすると、活字にした際の美しさが更に増すだろう。
車窓から蜜柑捥げそな蜜柑山 潟渕 恵美子 童心を感じさせる作品。心の弾みが、自ずと作品の調べをなしている。
干柿のひと揺れごとに蜜を増す 西野 可代子
富山の干柿は私の好物。柿の種類が違うそうで、私の住む町あたりで手に入るものでは、あの味は出ない。作者の目の確かさが感じられる一句。
庭に立ち花梨のかをり酔ふほどに 西野 可代子 至福の一時。学生時代、大学の植物園で頂戴してきた花梨を齧ってひどい目にあったことを思い出す。
遮断機のゆつくり上がり冬うらら 福江 まり子 季語の働きが秀逸。日常の何でもない風景が、季節の発見によって詩に変貌することを教えてくれる作品。
以上、俳誌「雉」3月号より抜粋いたしました。
明日に続きます…