呼吸のように・・・

俳句のエッセー

桜冬芽

桜の冬芽が、固く立ちます。
桜の枝は、寒の日差しを浴びて、白銀色に見えますが、
その先端に、冬芽が力強く春を待っているようです。
そこへ、リスが駆けてきました。
小さなリスは、器用に枝を渡り、するすると通り過ぎていきます。
リスの膨らんだ、ふわふわした尻尾が、
桜の冬芽を撫でて行きました。
たくましい自然の動物たち。
日々、刻々と変わる気候に合わせ、活動をしているようです。
自然は悠々としているように見えますが、
日々の人間の生活より、はるかに刺激的で、
変化に富んでいるように思えるのです。