呼吸のように・・・

俳句のエッセー

天の国

日曜日は主の日。
今年、初めての主日です。

教会とは何か、という質問を受けることがあります。
教会とは、地上の天の国と答えています。
地上の天の国は、未熟ですし、小さい存在です。
よたよたと進む船に例えられるように、不安定な存在です。
それでも天の国を映す鏡であり、
天の国のミニチュア版だと思っています。

地上の天の国に集う人々は、罪を許されたとはいえ、罪人です。
弱さを持ち、失敗も多いのです。
私たちは、聖徒と呼ばれることがありますが、
その名のイメージとはかけ離れた存在だと言えるでしょう。
聖徒を見ていたら、神につまずくとも言えます。
しかし、ただ一つ、悔い改め、神に向き直ることを続ける存在として、
キリスト者は聖徒なのだと答えています。

私たちは、イエスの弟子になりました。
エスについて行った、ペトロやヨハネと同じように、
エスの後を、イエスに倣い、歩んでいます。
その私たちが、信仰と現実を分けて考えたらどうなることでしょう。
聖書に書いてあることは、あくまで理想、と受け止めたなら、
その瞬間、信仰は死ぬでしょう。
イエス・キリストは、人の子でした。
目の前のことと信仰を区別するのは、イエスの弟子とは言えません。

教会は、天の国に、最も近い存在です。
そのように生きてこそ、キリストの体なる教会と呼ばれるのでしょう。