呼吸のように・・・

俳句のエッセー

今年のわが一句

先ほど、雉同人のTさんからお電話がありました。
今年のわが一句の締め切りが近いので、
それについての問い合わせでした。
うっかりしていました。
例年ですと、締め切りは12月末、しかし、今年は11月末になっていたのでした。
お電話をいただいて、締め切りを間違えていたことに気づくことができました。

今年のわが一句は、
「薄紅葉あしなへに添ふ神父かな」にしました。
姉が海浜公園で転んでけがをしたことがありましたが、
その時に詠んだ一句です。
実際は、神父さまではなく、アメリカ人宣教師でした。
かつて30年、日本に住んでいらしたそうです。
今は、アメリカに戻り、一番気候のいい秋の二か月間だけ、
この金沢の地で宣教なさっていらっしゃるとのことでした。

流暢な日本語で、ヨハネ福音書3章16節を話しつつ、ともに歩いてくださいました。
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
.. 独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」
私たちがキリスト者であることを知ったその方は、
この箇所を暗記するようにおっしゃいました。
心が熱くなった瞬間。
キリストの御姿を、その方に見たのでした。