呼吸のように・・・

俳句のエッセー

七五三の文化に親しんだ幼少期ではなかったので、
千歳飴に、長い間、憧れを抱いていました。
おいしそうな、甘そうな千歳飴を、実際に口にしたのは、
大人になってからでしたが、それほど甘いものではないことを知りました。

今頃、神社では七五三で賑わっています。
着物姿の子供の写真を撮ろうと、親は必死になっていますが、
子供はよそ見したり、疲れてぐずったり、思うようにならないようです。
その様な姿もかわいいですね。

境内で、親子の姿を見ていると、傍らに菊が置かれていました。
子供の背丈以上の大輪の菊は、黄色と白と、眩しいボールのようです。
つい、手に触れてしまいました。
優しく両手で包むと、柔らかな香りがします。
この菊を育てるのも、子供を育てるようになさるのでしょうね。
きめ細やかな愛情で育てられた菊、そして、子供たち。
子供たちの健やかな成長をお祈りいたしました。