呼吸のように・・・

俳句のエッセー

赤とんぼ

ベランダから、桜がそろそろ色づき始めていることに気づきます。
街中をうねる用水の流れに、さわやかな風が生まれ、
桜の枝を揺らしていました。
赤蜻蛉がやってきます。
枝先に止まって、ふいに尾を立て風を受けている様子です。
目が慣れてくると赤とんぼの数が増えました。
向こうの枝にも、下の枝にも、用水の向こうの杭にも
赤とんぼは、なぜか先っぽに一匹づつ、風を受けていました。
目玉を斜めにかしげては、翅を日に輝かせています。
蜻蛉も赤い色が似合う季節になりました。

もうすぐ、秋の吟行会を開催します。
お天気をお祈りしましょう。