呼吸のように・・・

俳句のエッセー

残る花

八重桜の花も散ってしまいました。
ダムには、花筏
花蘂は、雨に打たれて、乾いて、吹かれて、道路の端に哀れです。

杣の道を急いで、見つけました。
残る花です。

華やかな八重桜は、たとえ一輪でも、その名に恥じません。
可憐に美しい花は、うつむきに咲き、私の顔の上にありました。

残る花は、哀れではありませんでした。
弱々しくも感じません。
花の王者は、王者ですね。