2012-09-06 秋の雨 この季節にしては珍しいように思う。 秋の雨が激しく降った。寂れた宮に、激しい雨が続く。 公孫樹の太い幹が濡れ、 真っ直ぐな杉の幹が濡れ、 蔓延った根が盛り上がった間に 俵型の大きな石が三つめり込んでいた。村の翁は知らないと言う。 かつてはここでも盤持ちを競ったらしい。 それでも、これがその力石かどうか、知らないという。人の記憶も風化して、盤持石も土に返る。激しい雨が石を洗う。 石の記憶は、雨にもわからない…