呼吸のように・・・

俳句のエッセー

時の記念日

今日は時の記念日
そして、兄の誕生日だ。

母は、とても小さい人だったので、出産は大変だったと聞いた。
兄の場合、柑子をかけて、ようやく生まれてきたそうだ。
なんとか、へちゃむくれにもならず、兄は我が家の長男として迎えられた。

兄は、母譲りのたれ目で、いつも笑っているように見える。
普通にしているだけで、とてもいい人のようだ。
ただ、本人にしたら、怒ってにらみを利かせたいとき、そう見えないことが悩みだとか。

兄のお嫁さんは、兄にとても良くしてくださって、
家では、
K太郎さん」と大事にされている。
普段、甘やかされているので、時々、家に帰ってくると、
姉と妹にもみくちゃにされて、怒っている。

兄は、時の記念日に生まれたからといって、
特別、時間にうるさいわけでもないし、ルーズでもない。
とても大らかな人柄だと思う。
子どもの頃と同様、
「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と、
ゆさゆさ、ゆさゆさ揺すらないと動いてくれない、のんびりしたところがある。

兄は、姉と妹を使い分けているようだ。
妹の私には、頼りになるカッコイイお兄ちゃんだ。
しかし姉には、ちょっと愚痴を言ったりすると、姉が言っていた。

来月、一度、顔を見せると言ってきた。
とんかつを山ほど用意してもてなそうか…と話している。

帰ってきたら、やっぱり変わらない「お兄ちゃん」なのだろうと思う。