呼吸のように・・・

俳句のエッセー

虹の輪

句会の後、電車時刻まで時間があったので、
福山城へ足をのばしました。
城跡から見た太陽の周りに、虹がかかっていました。

虹は、太陽を全周してはいませんでしたが、
陸地に対して反円形に湾曲していたことから、虹の輪だと知れます。

虹を見上げて、各々、思うことなど口にしていました。
私も、また、色々と思いを巡らしていました。
人が空を見上げるとき、何かの転換があるのかもしれません。
少なくとも、心にぬくもりが流れてくる感じがするのではないでしょうか。

これは、自然の中で感じることと、共通しているかもしれません。

安らぎと言ったり、癒しと言ったり…

忙しい現代人こそ、大きな空が必要なのかもしれないと思います。
大きな空が与えられて、また、自分も大きな空になりたいと思います。

それを詠むことができたら、もっと素晴らしいことでしょう。

頭上にかかった虹の輪を、私は忘れないと思います。