呼吸のように・・・

俳句のエッセー

春の風邪

杉花粉情報が気になる頃です。

手持ちの薬も、そろそろ底をつきそうなので、
あきらめて病院へ出かけます。

診察の前から、花粉症だと決めつけていたので、
その通り医者に告げたところ、

「花粉症で、咳はでないよ」 と、ぞんざいに言われたのでした。

目がかゆく、鼻はグスグス、喉がいがらっぽく咳が出る…
これは、いつもの春の症状なので、
てっきりアレルギーだと考えていました。

「風邪もありそうだ」

なんと、風邪ですか。
そう言えば、何だか頭も重いように感じます。

しかし、これも、いつもの症状なので気にしていませんでした。
いつも、ちょっと頭を使うと、すぐに知恵熱(?)を出すのです。

しかし、風邪でした。

確かに、知恵熱の年齢をはるかに超えています。

いつの間にか、こんなに大きくなってしまいました。

「人生は歯医者にいくようなものだ」と言ったのは、誰だったでしょう。
「力んでいたら、もう終わっている」

しかし、
実際、歯医者での治療は、
これでもか、これでもか、と続くように、
どうして、どうして、
人生、これからが長いに違いないのです。