呼吸のように・・・

俳句のエッセー

立春

暦の上では、春になりました。

まだ、雪が降っています。

春の雪はしっとりと降り続き、
やわらかな音をさせて積もってゆきます。

突然、目の前が淡いセピア色に変わり、雷鳴が轟きます。
どろどろと尾を引くような余韻が消え去ると、
また、しっとりと降り続く雪の町に戻りました。