呼吸のように・・・

俳句のエッセー

実むらさき

立冬を迎え、落葉も多くなってきました。

玄関先の紫式部と紫陽花が葉を落とすので、

今朝は剪定をしました。

紫式部の実は、一層、色を濃くして、

もう朽ち始めているものもありました。

今日は、片岡長老の前夜祈祷日です。

この花の少ない季節に、式部の実を賜ったのでしょうか。

お顔を拝するかどうか、迷っています。

会わない方がいいようにも思います。

私が生き続ける限り、

長老は、私の記憶の中に、生き続けています。

だから、

遠くからお別れしましょう。

貴重なお話を有難うございました。

その言葉を胸に、私はこれからを生きていきます。

「神様の大きな愛の中にいることを信じて、

 信仰を持って生きなさい。」

片岡茂太郎長老 帰天

11月13日、片岡茂太郎長老が帰天されました。

この時が来てしまいました。

おそらく、地上では、

もう私のことなど、忘れてしまっておられたと思います。

天国で再会できると思ったのですが、

天国では、たくさんの旧知の方々がお見えですし、

やはり、わたしのことなど、忘れてしまわれるだろうと

想像したりしていました。

ですが、今、この時を迎えて、

素直に思います。

天国で、もう一度、お会いしましょう。

その時を楽しみに思えます。

長老は、もう肉体の痛みも、辛いことも、

精神的な孤独や、虚しさも、もうありません。

全ての苦しみから解放され、

涙はイエス様が拭ってくださいます。

長老、良かったですね。

もう、長い戦いは終わりましたよ。

戦中、たくさんの仲間を見送られました。

戦後、教会の方も送って来られました。

ついにご自分の番が来ました。

神様の御許へ帰ることを夢見て、

天を仰ぎ、希望をもって最晩年を歩いてこられました。

本当の歳晩年、心揺さぶられることもおありでしたが、

雄々しく生きて来られました。

もう十分だと、主は御許に召されたのでしょう。

この時を、主はお選びになりました。

今、安らかに神の許にいらっしゃることでしょう。

小春の暖かな日でした。

空が青く、白雲が輝いて流れていました。

長老、今度は天国でお会いしましょう。

その時まで、私たちの地上の歩みは、

若干の試練と共に続きます。

どうか、見守っていてください。

それまで、さようなら。

お別れに、「茂太郎」伝の最新版をお届するつもりです。

地上では、読了していただけなかった拙文ですが、

どうか天国でお読みください。

エス様、神様に宜しくおつたえください。

 

          平成30年11月14日 

朝顔の種

朝顔の種を採るのは、理由もなく楽しい。

夏、かなり遅れて朝顔の種を撒きました。

それは、種が余っていて、どうしようもなくなったからで、

土をかぶせたりもせず、文字通り「撒いた」のでした。

その過酷な環境にも負けず、双葉があちこちに出はじめ、

支柱もせずに放っておいたところが、

こでまりや朝顔の茎に巻きついて、すくすくと伸びて行きました。

健気な姿を見ると、助けたくなるもので、

遅ればせながら支柱を据えて、水をやりました。

夏、暑かったですね。

それでもたくさんの花を付けてくれました。

庭を這っているものは、地上に咲いて、

それはそれで、庭は華やぎました。

そして、また、種を採る季節が来ました。

楽しくて、また、夢中に採ります。

そして、気が付けば、

また、種はたくさんになっていました。

種に困って撒いては増える。

嬉しい悪循環です。

しょうがないので、先日、句会に持って行ったところ、

全部、売れました。

配るのが一番だと分かりました。

既に、来年の分もたっぷりあります。

来年は、丁寧に撒こうと思います。

が、その前に、

種取りは、まだ続くのでした。

ヨット

千里浜ドライブウェイ。

日曜日は車がたくさんです。

バスもやってきますし、タクシーも走っていました。

それほど、ここを走ってみたかったのでしょう。

みると、お客様は、若いカップルでした。

二人で、ちょっとした贅沢でしょうか。

いい思い出になることでしょう。

沖には、珍しくヨットが出ていました。

しかも、かなりの数です。

双眼鏡で覗けば、円陣を組んで、なにやら

特定の動きをしています。

ヨットレースなどあるようですが、詳しくないので分かりませんでした。

ヨットは夏の季語ですが、

実は、冬がいいのだそうです。

記憶違いでなければ、そう聞いたことがあります。

風が違うのだそうです。

なるほど。

今日は晴天でしたが、風はそこそこありました。

冬の日本海としては、強風というほどではなかったものの、

この時期です。風はありました。

この風がいいのでしょうね。

もっと眺めて居たかったのですが、

岸の私は、寒くて無理でした。

 

俳句まつり

地元の芭蕉俳句大会。

正式には、

芭蕉まつり俳句大会」です。

この度、初の選評をすることになりました。

持ち時間は五分余り。

清記用紙が送られてきており、10句選句をして

その選評、というのが一般的ですが、

一応、全ての選評ができるようにしました。

選評をするのは二名であり、私は後の発表ですので、

前の方の選評を伺ってから、重ならないように

評をしたいと思っています。

俳句は、結社によって雰囲気が変わりますし、

好みや力量も選には表れてしまうので、

私は「雉」の同人だと言うことを申し上げたうえで、

かなり勝手な選評を、出来るだけ失礼のないように

致したいと思います。

さて、明後日(土曜日)がその日、です。

上手くいきますように・・・

 

 

ひやおろし

秋のお酒「ひやおろし」。

冷酒ではありません。

お酒には、「生酒」というものがありますが、

こちらは、

火入れという加熱処理が行われないで出荷されるお酒です。

一方、ひやおろしは、

春以降に、一度、保存のための火入れが行われますが、

そのあとに貯蔵され、秋風が吹くころ、

卸されるお酒をいいます。

私は経験がないのですが、じつにまろやかで

目を見張るような美味しさがあるそうです。

ひやおろし」を知ったのは、俳句会です。

この美味しいお酒を詠みあげた句があり、

話題になりました。

もちろん、季語ではないので、

秋の季語が必要になります。

その感動を、どのように詠みあげたのかは、

次の俳誌を楽しみになさってくださいね。

さて、どなたの俳句なのでしょうか?

それも、お楽しみに。

花楓一歩一歩の磴へ舞ふ

花楓一歩一歩の磴へ舞ふ   田島 和生

 

磴へ舞ふ、とくれば、「花」かと思います。

が、掲句は「花楓」。

花楓は、キラキラと光りを散らして

零れてきます。

小さな羽根を輝かせて、

楽しそうに降ってきます。

その花楓の季語が、座五の「舞ふ」に

効いています。

風に踊るように、虚空を舞うように、

花楓は、一歩一歩を踏みしめている

作者の足元へ降ってきます。

磴をのぼる足元を楽しませてくれます。

何を思いつつ、これはどちらの磴なのか、

分かりません。

その磴を降り継ぐ花楓。

作者の心を華やかにしました。